診察室での蝶の羽ばたきは地域で竜巻を引き起こすか?

毒を以て毒を制すタイプの精神科医

積み上げる。

 ラク・ハックとは、ライフハックのもじりです。
 生産性ではなく、いかに「ラクに生きるか」に焦点をあてて当事者研究をしていきます。

 私は、タスクシュート式というタスク管理法を用いていて普段はTaskumaというiPhoneアプリを使ったタスク管理を行っています。
 しかし、全ての方法に長所と短所があるように、この方法にも短所があります。
 今日は、その部分を、「ラク・ハック」的に取り上げたいと思います。

目次

  • タスクシュート式とは。
  • タスクシュート式の弱点。
  • 個別に見積もるしかない。

タスクシュート式とは

 タスクシュート式とは、「細かく行動ログを取る」「優先順位を付けずに、上から順番にタスクを行っていく。」など、いくつかのルールに基づいて行われるタスク管理法です。詳しくはJMatsuzaki氏の下の記事を御覧ください。

 私も、日々、タスクシュート式で仕事を行っています。
 自分が今日、何時に眠れるのか、リアルタイムに分かるのがお気に入りです。

タスクシュート式の弱点

 しかし、このタスクシュート式にも弱点があります。
 具体例を挙げましょう。
 今、私は、退院された患者さんの退院サマリーを書いています。
 これを、タスクシュート式で管理しようとすると、例えば次のようになります。午前中に15分。午後から30分。夕方に1時間……。
 おわかりでしょうか。タスクシュート式は、時間の積み上げが苦手なのです。
 無論、偉大な先人たちによって、タスクシュート式でも時間の積み上げを行う方法は考案されています。Taskchuteでは、Excelの機能を使ったグラフ化の方法が開発されていましたし、Taskumaには、リピートタスク毎の分析機能が付いています。しかし、それらは、ラク・ハック的に考えると、今ひとつ、痒いところに手が届かないという印象です。
 ラク・ハッカーとしては、退院サマリーがいつ終わるのか知って、安心したいのです。例えば、退院サマリーであれば、平均4時間かければ終わるとか! そういう見込みがあるからこそ、目の前の作業に没頭できるのです。特に、文章を書くという作業は、自分で区切らない限り、終わりがありません。だからこそ、長期的な見通しが立つと、安心感が違うのです。

個別に見積るしかない。

 そうなると、結局、個別にプロジェクトを切り出して、積み上げていくしかなくなります。
 まずは、試しに、次に退院サマリーを書く時は、かかった時間を足しあわせていって、合計時間を出してみようと思います。そして、平均してどのくらいで完成しているかを、みていきたいと思います。
 また、結果を報告します。